メディカル・ヨガ

・筋肉が損傷する3つの要因。


・メディカル・ヨガの特徴。


・リンパのケアも忘れずに。

普段何の運動もしてこなかった方が何らかのエクササイズを始めると、多くの場合、始めのうちは効果が出ます。

身体をうごかすことによって、筋肉や筋膜・靭帯が柔らかくなったり、固まっていた関節に「あそび」が出来たりするからです。また、筋肉の緊張が和らいで血液やリンパ液の流れがよくなり、痛みを感じさせていた物質が除去されます。

なのに、何故か続けるうちに、当初の効果が無くなり逆にトラブルになることも・・・。



「筋肉が損傷する3つの原因」


筋繊維は「伸ばしすぎ」「縮めすぎ」「負担の掛けすぎ」で損傷します

特に、固まってしまった筋肉はトラブルを起こし易くなっています。



<伸ばしすぎ>

無理に伸ばすと、防御反射が起きて却って筋肉が緊張したり、伸ばしすぎて傷つけてしまうことがあります。


<縮めすぎ>

また、身体の何処かを伸ばすということは、その反対に有る遂になっている筋肉は短縮するということも考えないといけません。この縮めすぎによって筋繊維が損傷することもありますし、トラブルを抱えている筋肉は痙攣を起こし易くなっています。


<負担の掛けすぎ>

また、トリガーポイント(痛みを発するシコリ)が出来てしまった筋肉は、筋力が落ちていることが有りますが、ここで筋肉を付けようと筋トレ等をしてしまうと、傷んだ筋肉に負担が掛かり、更に痛めつける結果になります。


また頑張り過ぎも負担の掛けすぎになることがありますのでご注意ください。



このように、メディカル・ヨガは、筋肉の生理学を踏まえた上で、痛み治療の現場から生まれた身体にやさしいエクササイズです。

メディカル・ヨガの特徴


・メディカル・ヨガでは、ストレッチはあまり行いません。

良く使うのはP・I・R(ポスト・アイソメトリック・リラクゼーション)という方法です。


筋肉の働きは対になっていて、一方が働く時は反対の筋肉が弛むという拮抗関係にあります。


この相反抑制という機能を利用したのがP・I・Rです。


・筋膜の連鎖を整えます。

筋肉はひとつひとつ独立しているように見えますが、表面を筋膜という膜で覆われて、大きなラインを作って体中を走っています。このラインのどこかにトラブルが有ると、ライン全体に歪みが生じ、思わぬ所に症状として現れます。


大きな風船人形を思い浮かべてください。風船の足の部分をギュッと握ります。すると、握った足の部分だけではなくて、風船の形全体が歪んでしまうのが分かりますね。


この風船が筋膜だと思ってください。実際はもっと複雑に、いくつかのラインに分かれていて、そのライン同士が更にお互いに複雑に影響しあっています。


痛いとことだけを押したり揉んだりしても、なかなか症状が改善しない理由のひとつがここにもあります。筋膜のラインを調整して、からだ全体を整えましょう。


・呼吸や視線を使います。

息を吐くと緊張が弛み、息を吸うと緊張が増します。


(身体を側屈させながら、息を吐いたり吸ったりすると、背骨の偶数番号と奇数番号が交互に緊張と仕官を繰り返します。)


目を上に向けると緊張が増し、下を向けると緊張が弛みます。


このような生理機能を利用して、無理なく緊張を解いたり、身体を弛めたりしていきます。


・テニスボールや麺棒を使います。

用意しやすい簡単な道具を使って、関節を弛めたり、効率良く筋肉を弛めたりしていきます。

あんまりゴリゴリするのは禁物。却って身体に力が入ってほぐれ辛くなってしまいます。



・痛みの理由はひとつではありません。



関節の「あそび」がなくなっていたり、内臓がかたくなっていたり、リンパ液が停滞していたり・・・。

痛みがなかなか改善しない原因はいくつもあります。



何よりも、お腹(内臓)が硬いと、身体はなかなか弛んでくれません。


痛みや不定愁訴に悩んでいる方は、お腹がとても硬くなっていることが多いです。

お腹がパンパンに張って「太ったんだと思ってました。」という方も多いですが、仰向けになってもパンパンなら太ったわけではないでしょう。弛んでくるとお腹がふにゃ~としてくるはずです。



さまざまな要因からアプローチして、ゆる~く、ラクな身体にしていきましょう。


メディカル・ヨガで大切なことは、決して無理をしないことです。

リンパの流れも大切です。




身体の決まった部分に繰り返し不調が出る、コリがなかなか取れない。


こんな場合は、トラブル起こる部位の体液の流れが妨げられています。



メディカル・ヨガでは、「隔膜」を弛めることによって、リン

パ等の体液の流れを改善します。



身体を、柔らかい水袋のようなものだと想像してみてください。

1つの大きな袋に水がいっぱい入っている状態・・・これだけだと、ちょっと不安定です。


そこで、袋の中に幾つか仕切りを設けてみます。

すると、仕切りの膜があることによって全体の構造がしっかりします。



この仕切りが「隔膜」です。

代表的な隔膜に、有名な(!?)「横隔膜」があります。



メディカル・ヨガで重視するのは、この横隔膜の他、

足の裏の足底筋膜

膝の裏の膝下筋膜

骨盤の底で内臓を支える骨盤底筋膜

首の周りの前頸筋膜等。


身体の不調がなかなか改善しないという方は、この隔膜がとても硬くなっています。


そして、隔膜は硬くなると、リンパや血液の流れを妨げてしまいます。


リンパや血液の流れが悪くなると、栄養や酸素が身体に上手く行き渡らないので、コリや痛みや、その他の不調がなかなか改善してくれないのです。


普段なかなか意識しないところですが、実は結構重要なんですね。



メディカル・ヨガで隔膜を弛めて、身体の巡りを良くしていきましょう。