どうして痛いんだろう?

腰が痛・手足が痺れる・歩いていると突然膝に力が入らなくなって転びそうになる。


そんな時、「お年ですから。」「軟骨が磨り減っています。」「ヘルニアですね。」

等の説明を受けることも多いです。


そんな風に言われてしまえば、「そうなのか・・・」と、納得するしかない気もしますが、果たして本当にそうなのでしょうか?


軟骨が磨り減るとは良く聞く言葉ですが、もしも軟骨が磨り減ったとしても軟骨には血管も神経も無いので、磨り減る時に痛みを感じことはありません。

と、すると痛いのはどうやら軟骨ではなく、周りの筋肉や筋膜のせいと考えた方が良さそうです。


でも、「磨り減る」なんて言われると何となく痛そうなな感じはしまよね。

本当は軟骨は磨り減る訳ではありません。

ただ、周りの組織が硬くなってしまうと、軟骨細胞が酸素を得られなくてヘタって死んでしまうのです。

そして、これには、加齢や運動のしすぎ等は関係ないんです。

筋肉や筋膜、靭帯等の周りの組織を柔軟に保っていれば、年をとっても軟骨細胞は元気でいることが出来ます。そのためにも身体を固めてしまわないことはとても大切です。


そして、良く言われるヘルニア脊椎狭窄症


本当に骨が神系を圧迫しているのなら、手術で治る人と治らない人が居るのは何故でしょう?

何もしなくても治る人、運動をしたら治ったという人が居るのもおかしいとは思いませんか?

年齢と共に腰痛の発生率が減っていくのも不思議な話です。


実は、脊柱の痛みと腰痛の発生率は一致していないのはご存知ですか?

もっと言えば、手術をした人としない人と、治る人・治らない人の比率も一致していません。

これはどういうことなんでしょう?


痛み感じるのは、神経が末端からの信号を脳に送るからで、その途中を圧迫したからといって痛みを起こすようなことはありません。

そして、神経には「この神経はここの担当」という決まった支配領域がりますが、ヘルニアが神経を圧迫しているという箇所と、痛みや痺れの発生している部位は一致しているでしょうか?


そんなことも考えてみると、ヘルニアや脊椎狭窄症犯人説もどうも怪しくなってきます。


本当の痛みや痺れの原因はなんでしょう?


殆どの場合、痛みの原因は、筋肉・筋膜・骨膜・靭帯等に出来たトリガーポイント(痛みの元になるシコリ)です。その場所だけではなく、そこが引き金となって、関係なさそうな遠くの方に発生させるので「トリガー」イコール「引き金」と呼ばれています。

痛みが神経の走行にそって出るわけではなく、またかなり遠くにまで痛みを飛ばすことで(例えば、ふくらはぎのシコリが頬に痛みを起こすこともあります。)、痛みの原因を分かり辛くしています。


トリガーポイントは、痛みのほかにも様々な症状を引き起こします。

         当てはまるもは有りませんか?


いわゆる「坐骨神経痛」・・・小臀筋・ハムストリング・重陽筋のTP

歯痛や知覚過敏・・・僧帽筋・咬筋のTP

耳鳴り・・・胸鎖乳突筋・咬筋・翼突筋のTP

手の痺れ筋力低下・良くあるのが持った食器等を落としてしまう等・・・斜角筋のTP

不正脈・・・右の大胸筋のTP(なんとなく左なんじゃないかと思ってしまいますが右なんですね)


他にもめまいや頻尿・膨慢感等々、トリガーポイントは「えっ!?これの原因が筋肉なの???」と思うような様々な症状を起こします。


・・・と、いうことは!!


これらの症状があって、原因が分からない場合は、原因は筋肉という可能性が高いということです。


そして、もしも筋肉が問題なのだとしたら、筋肉にアプローチすれば良いわけです!


原因が分かると、たとえ直ぐには症状が緩和されなくても、気持ちも軽くなってますよ。

心と身体はひとつなので、気持ちがラクになると、身体にも良い影響が出始めます。


また、「コレ!」という原因がなかなか特定出来ない場合でも、施術を受けたり、運動をすることで、身体全体の緊張が取れてきて、症状を緩和させることが出来ます。

身体を動かすことで、脳内に痛みを抑え物質も出てきて、正に良いことづくめ^^


ただし、痛みが有るうちは、無理な運動はNGです。


無理な運動は却って筋肉を損傷させる場合が有りすし、

普段しないような無理な運動をしても、残念ながら、痛みを抑える物質は出てこないそうです

様子を見ながら、身体と相談しながら、自分の身体と向き合っていきましょう。



痛みメカニズムに付いて詳しく知りたい方は、下記の本が参考になります。

『痛みを知る』(東方出版)熊澤孝朗

痛み学の先駆者である医学博士の著者が、丁寧に痛みのメカニズムについて解説してくれています。

『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』(風雲舎)加茂淳

石川県の整形外科医の加茂先生の本。とても読みやすいです。腰痛に限らず、痛みを抱える全ての方にとって参考になる本です。